■ 案件概要
- YAGEO Electronics Japan合同会社(親会社:台湾・Yageo/国巨)が株式会社芝浦電子(温度センサー/NTCサーミスタ大手)に対し同意なきTOBを仕掛けた
- 芝浦電子はホワイトナイトとしてミネベアミツミを受け入れ対抗するも、最終的にYageoが買収戦に勝利(2025年10月)
■ 支援体制(各社のアドバイザー)

■ 交渉経緯

■ バリュエーション(芝浦電子の2025年3月期実績値ベースの概算)

■ 外為法審査について
外為法の対内投資審査:
- 安全保障上の観点から指定業種(とくに「コア」指定)に該当する上場企業について、外国投資家が一定以上の株式取得等を行う際は事前届出・審査が必要。原則30日、最長5か月まで延長可(実務上は再届出等で長期化する場合あり)
- 所管は財務省(審査実務に経済産業省等が関与)
本件への適用:
- 2025年8月5日に「安全保障のコアに位置付け」と報じられる
- これにより安全保障審査の重要性が再確認され、審査は複数回延長される展開に
クリア(承認)に至った主なポイント:
- 機微技術の保全(流出防止)と国内基盤維持のコミットをYageoが示し、手続順守のうえで政府がリスク管理可能と判断
以上